【がんが皮膚や肺、骨や脳に転移】おなかの腹水などの症状や痛みや余命は?
2017/01/14
最近、よく芸能人の方のがんのニュースが目立ちます。
特に女性の方特有のがんとして、乳がんや子宮がん(子宮頸がん)などがあり、最近では北斗晶さん、小林麻央さん、だいたひかるさんが乳がんをブログで公表しています。
またこの3人に共通する点として、乳がんが脇のリンパ節に転移したことを明かしています。
がんは、リンパ節から他の内臓部位に転移するという怖い特徴を持っています。
北斗晶さんやだいたひかるさんは脇のリンパ節転移の時点で乳房を全摘出の手術をし、現在のところ他の部位の転移は見られずほぼ完治に向かっており、最近芸能活動を再開して元気な姿をみせていますが、
小林麻央さんは摘出手術をせずその後、開設したブログで昨年9月に肺や骨に転移したことを明かしています。
また、2015年に肝内胆管がんの闘病の末に亡くなられた女優の川島なお美さんの最後の表舞台の姿で印象的だった、やせ細った身体にぽっこりとしたおなか(お腹)の膨らみ(腹水)は末期がんの特徴として有名です。
同じく2015年に俳優の今井雅之さんは大腸がんを公表してわずか1か月後にお亡くなりになりました。
ボクシングの竹原慎二さんは膀胱がんで現在も闘病生活を送っています。
芸能人だけでなく、それだけ私たちの身の回りにがん患者が増えている証拠とも言えますね。
今回は、がんが転移する身体の部位(皮膚、肺、骨、脳)や、末期がんにあらわれる腹水などの症状や痛みについて調べてみました。
がんが皮膚に転移とは?!
内臓がんから連続性、血行性、リンパ行性に皮膚に転移したものです。
皮膚の転移がんでは、真皮内にがん細胞が浸潤性に増殖し、そのがんの発生母細胞の特徴を有しています。
その発生頻度は、内臓がんの3〜4%程度であり、原発巣として胃がん、乳がんからの転移が多いようです。
皮膚に転移を生じるのは原発巣の末期(ステージ4)が多いのも特徴の一つです。
肺癌・腎癌・卵巣癌では先に皮膚転移が見つかることもしばしばみられるそうです。
がんが肺に転移とは?!
がんが肺に転移した場合の症状として、初期症状は自覚症状があまりなく、進行が進むと息苦しさや頑固な咳、粘着性の痰が出ることで気が付く場合があります。
さらに進行すると胸の痛みや、声枯れ、血痰、胸膜で胸水と言った症状が表れます。
がんが骨に転移とは?!
がんが骨に転移する部位として、腰椎、胸椎、背骨、骨盤、肋骨、頭蓋骨、上腕骨、大腿骨が主となります。
症状として、がんが転移が生じた箇所に痛みを感じます。
始めは軽い痛みで、次第に強い痛みに代わっていくようです。
小林麻央さんは9月に自身のブログで、乳がんがリンパ節に転移し、その後肺や骨に転移していることを明かしています。
がんが脳に転移とは?!
がん患者の40%に脳転移が生じています。
日本では年間数万人ががんの脳転移を生じており、脳腫瘍の中でも最も頻度の高い腫瘍です。
肺がんからの転移が最も多く、次に多いのは乳がんからの転移です。
脳への転移があることによって生じる症状として、麻痺や頭痛があります。
また、まれに脳梗塞などを併発するようです。
がんがおなか(内臓)に転移とは?腹水も?
おなかにがんが転移として考えられるのは、腹膜がんが上げられます。
すい臓や肝臓、胃や肺などの身体を支える重要器官は皮膚・筋肉・肋骨、さらには腹膜で幾重にも保護されています。
しかし、臓器に最も近い腹膜は臓器からの影響を受けやすくがんの転移先になってしまうことも珍しくありません。
腹膜がんを患うことで起こる症状としては「腹水による腹部の膨張」があげられます。
腹水がたまる状態であるということは、排尿がうまく出来ず、お腹の中にたまる状態をいい、比較的末期のがん患者で内臓機能を低下している時によくみられる状態です。
2014年に肝内胆管がんで亡くなられた女優の川島なお美さんも最期の表舞台で姿を現した時に痩せ細った身体にぽっこりおなかが出ている姿はとても印象的でした。
おそらく、川島なお美さんはすでにステージ4の末期がんで、腹水がたまった状態であったことが推測されます。
ステージ4の末期がんとは?最期は食事も食べられなくなる?!
がんはステージ1~4というステージに分別されます。
ステージ1は比較的軽く他の内臓などの部位に転移がない状態をさし、反対にステージ4となると他の部位(内臓など)などに転移があり末期がんをさします。
ステージ4の末期がんでは余命宣告をされるがん患者も少なくなく、緩和ケアなど痛みを少しでも軽減し延命を目的とした治療が行われます。
また末期がんの最期になると、食事をとっても吐くなど、食べるのが困難となってきます。
内臓の機能が低下してきている証拠であり、この時にはおなか(お腹)に腹水がたまり始めてしまいます。
また、モルヒネなどの痛み止めの薬も効かなくなり、がん患者にとってはとても辛い状態となってしまうようです。
2015年にお亡くなりになられた、女優の川島なお美さんや俳優の今井雅之さんは最期とても身体が痩せてしまっていたのが印象的でした。
2人ともステージ4の末期がんであった可能性が高いですね。
*まとめ*
芸能人の方でがんを公表するがん患者の方が増えていますが、日本人の3人に1人はがんを患うとの統計が出ています。
がんは他の部位に転移をする恐ろしい病気です。
皮膚、肺、骨、脳、お腹の中の臓器(子宮、胃、大腸、膀胱、胆のうなど…)といった至る所に転移します。
1人1人、がんの知識をしっかりと持ち、定期健診などを受けるといった行動がどんなに大切か思い知らされますね。